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フランス料理文化がどのような歴史的経過をたどって、今日の絢爛たる姿になったのかを、
人物・食材・食器・故事来歴・逸話などを題材に、楽しく分かりやすくまとめた2000年発行の書籍です。
●エスコフィエの成功のひけつは、一番得意な料理はいつも女性のために作ったということ
●「ニンフの股肉のオーロラ風」はかえる料理
●十字軍の兵士たちが道すがら食べたにんにくが、敵兵を大いに悩ませた
●トルコ人が嫁をもらうときの挨拶は「コーヒーには一生不自由させない」
●ロシアのウラジーミル大公は六〇四三番、イギリスのエリザベス女王は一八万五三八七番
●カール大帝はおうむの肉が大好き
●クロワサンの三日月形はトルコ国旗に由来
全61項目、フルコースがお好きな方は最初から読むも良し、アラカルト風につまみ食いするのも一興です。
【目次】
コックの王エスコフィエとホテルの王リッツ/フランス最初のレストラン/パンが美味しくなるまでに/
かえると妖精 -かえる嫌いのイギリス人-/税金はスパイスで/最初の美食文学者アルケストラトス/
においも武器に -にんにく余話-/コーヒーとカフェの歴史 -興奮する羊と睡魔に悩む僧侶-/
パリっ子たちの想い出に残るカフェ“カフェ・アングレ” “カフェ・アルディ” “メゾン・ドレ”/
オールドーウルとアミューズ・ブーシュは番外料理?/中世の大料理人タイユヴァン/
粗悪なワインから生まれた名酒コニャック/食卓と女性/あなたの鴨のナンバーは?“トゥール・ダルジャン”/
ミシュランに載っていない名店 “マキシム”/キャベツとシュークルート/チョコレートは花嫁とともに/
シャルルマーニュ大帝と炎を吹くおうむ/旧約聖書にも登場するバター/クロワサンの由来は敵の国旗/
ワインを巡る旅 ボルドー ブルゴーニュ、ボージョレ アルザス コート・デュ・ローヌ パリ/
ワインを楽しむグラス/食事のマナーと習慣の移り変わり/みずから命を絶った料理人ヴァテル/
パリっ子たちの社交場タヴェルヌ/レースのようなクレープと王様のガレット/
ベル・エポーク -二〇世紀初頭のよき時代-/風変わりな料理研究家・批評家 グリモ・ド・ラ・レニエール/
三人の聖女マリアとブイヤベースの誕生/お祝いの酒シャンパン/
調理場の変遷 -今日のダイニングは中世の復古調-/フランスのビヤホール/
ナポレオンの片腕カンバセレスの美食とケチ/黒いダイヤモンド -トリュフ-/黒い真珠 -キャヴィア-/
フランスの国民的料理ポトフー/修道僧のつくる美しい酒シャルトルーズ/人類最初の道具 -庖丁・ナイフ-/
美食家外交官タレーランの手腕/グリーン・アスパラガスの生みの親エスコフィエ/
熱くて冷たい? ショーフロワ/缶詰の考案者アペールと冷凍の考案者テリエ/
ナポレオンと野戦料理マレンゴ風若鶏/フランス菓子の守護神アントナン・カレーム/
次第に柄が長くなったスプーン/フォークの歯が四本になるまで/食通の王キュルノンスキー/
歴史を動かしたチーズ/伊勢えびのアメリカ風とブルターニュ風/雄鶏のしっぽ -カクテル-/
ヌーヴェル・キュイジーヌの創始者フェルナン・ポワン/ボキューズとトロワグロ兄弟/
ヌーヴェル・キュイジーヌ/雉と七面鳥とやまうずら/ポン・ヌフとポンム・スーフレ/
食卓には欠かせないテーブル・クロース